この記事では触れられていないが、イスラエルのベンチャー企業が開発しているAIを使った監視システムには非常に驚かされた。
監視カメラにAIチップを入れるのではなく、もっと高性能なセンサーがあるからそれを使ってしまえというもの。
そのセンサーこそ「人間」なのだ!サブリミナル効果でも知られているが、人間は目から入った情報に対し、自身はっきりと認知していなくても脳はそれを認識している。これを応用して、人間にヘッドギアを被せて脳波を測定し、何を見たらどう反応するかを機械学習させるのだ。
例えば空港のX線検査で、ナイフの様な凶器をチェックする場合を例に取ると、監視員がナイフがあると認知するよりも、もっと早い段階で脳波にパルスとして現れる。それを捉えてコンピュータで処理すれば、人間が認知するしないに関わらずナイフの存在が知れるのだ。
で、すごいのが、この人間センサー、どこまで高性能化出来るか実験したところ、1秒間に30枚のX線映像を次々見せても検知が可能だという。しかし、見ている当の本人は全く気づいていないのだ(笑)。
このシステムで論理的には100本の検査ラインを一人のセンサー(監視員)で賄えるのだそうだ。本当に人間が機械に使われている様で、初めて話を聞いたときはゾッとしたが、確かに一生懸命AIチップ開発するより、既にある凄い能力を持ったセンサー+頭脳を使い倒した方が良いのかも(笑)。
そういえば、攻殻機動隊でパチンコに興じていて、ほとんどアイドル状態のおじさん達の脳を借りて複雑な計算処理させるシーンがあったなぁ(笑)。 パチンコ中はホントにアイドル状態なのかどうか知らんけど。
人間センサー
投稿日:2018年6月8日 更新日:
執筆者:abe